アメリカ心理学会会長であったマーティン・E・P・セリグマン博士が創設した「ポジティブ心理学」の研究の中で以下の6つの要素がレジリエンスを高める力として、挙げられています。
①自己認識
自己の思考、感情、行動、生理的反応に注意を払い自覚する能力
②セルフコントロール
自分の思考や感情を制御し、環境や状況に応じて適応させられる力
③現実的楽観性
ポジティブなことに気づき、期待し、コントロールできるものに集中、目的を持った行動が起こせる能力
④精神的柔軟性
状況に応じてフレキシブルに考え、思考できる性質
⑤性格の強み
強みを活用して自分の真の能力を最大限に発揮、困難に打ち勝ち、自分の価値観に合った人生を創造する能力
⑥人とのつながり
信頼関係を構築し、維持していく力
そして、これらの力を育む「レジリエンスを築く10の方法」が提唱されています。
①大切な人とのつながりを育む
自分のことを気にかけてくれ、話に耳を傾けてくれる友人や家族など大切な人と良い関係を築く。気にかけてくれる人からサポートの申し出があったら、受け入れる。
②必ず乗り越えられるものだと知る
起こった事実は変えられないが、それをどう解釈するか、それにどう反応するかは変えられる。
③変化は人生の一部だと受け入れる
自分の力では変えられないことはある。まずはそれを受け入れ、自分が「変えられること」に意識を向ける。
④自身の大切な目標に向かって、少しずつでも歩み続ける
自分自身が行きたい方向へ向かうために、今自分ができることは何だろうかと現実的な目標を設定する。少しでもいいので前に進んでいると感じられるようなことをする。
⑤自分で決めて、自分で行動を起こす
問題から目を背けたり、ストレスの元が過ぎ去るのをじっと願ったりするのではなく、苦手な状況にも断固として立ち向かってみる。
⑥自己発見の機会を探す
苦しんだりもがいたりしたことで得た何か、自分の成長したポイントを探し、きちんと知ってあげる。
⑦ポジティブな自己肯定感を育てる
直感を信じ、自分の問題解決力に自信を持つ。
⑧ものごとを大局的にみる
つらい状況でもその状況をもっと広い視野で、長い目でものごとを考える。
⑨楽観志向でいる
自分が恐れていることを心配ばかりするのではなく、自分の望む良いことを思い描く。「こうなったらどうしよう」より「こうなったらいいな」を思い描く。
⑩自分のことを大切にする
心と体をケアし、自分のニーズや感情をみつめる。心の声に耳を傾ける。
※出典:レジリエンスとは?意味・高い人の特徴や築く10の方法を解説(SMBCビジネスクラブ)
自ら行動を起こし
大切な人々との繋がりに
励まされ、感謝しつつ
自身が決めた目的地を目指す
その過程で本来の自分をみつめ
気づき、それを大切にし
変化を受け入れ
困難を乗り越えていく
自身の望みが叶う様を思い描き
自己効力感を得て
長い道のりを
一歩一歩、歩み続ける
歩き遍路は
認知行動療法、内観法
フォーカシング、コーチングなどのエッセンスを内包し
SBNR(こころ・からだ・しぜん・ひととのつながり)を融合させながら